干し柿のつくり方

晩秋の柿仕事はいかがでしょう。

初心者の方でも扱いやすい6個で1本の吊るし柿のつくり方をご紹介します。
出来た干し柿はそのまま食べてもおいしいし、ヨーグルトをかけたり、チーズと一緒に食べたり、干し柿のマリアージュもおススメです。お試しあれ!

【用意するもの】
〇枝付きの渋柿
※渋抜きされていない渋柿を使います。
干し柿屋では、これまでに蜂屋柿、庄内柿、紅柿などを使って美味しく仕上がっています。
〇吊るすための紐(例:園芸用のシュロタフロープ、白い荷造り用のビニール紐)
※水分を含んだ柿の重さに耐えられる丈夫な紐を使います。
〇包丁
〇熱湯消毒で使う鍋
※吊るし柿をまるごと入れられる大き目サイズがよいでしょう。
〇エプロン、または汚れてもいい服装
※柿渋は衣服等につくと洗濯しても落ちません!

吊るし柿(6個で1本)のやり方

【手順】(柿6個で1本の吊るし柿をつくる場合)
(1)柿の皮をむく
・枝を残したまま、皮をむきます。
・へたの部分はくぼんでいるので、切る時に実も切りすぎないようにするのがコツです!

(2)柿を紐に吊るす
・90~100cmの紐を用意します。
・紐の両端は、ほどけないように結びます。
・よってある紐の隙間を指で広げて、柿の枝(T字部分)をとおします。1つ目の柿の位置は端っこすぎない程度で、柿と柿の間隔は、吊るした時に柿どうしがあたらない程度。
※3つ目の柿まで吊るしたら、4つ目の柿は、紐の逆の端から同様にとおすことで、紐の中心を境に、対称になりバランスがよくなります。

(3)熱湯にくぐらせる
・鍋にお湯を沸かし、沸騰したら、吊るし柿の紐の部分を持ったまま、10秒くらいつけます。
※熱湯消毒=カビ対策です。
※熱湯からあげた柿を干し場所まで移動する時は、ボウルなどを使うとよいでしょう。

(4)干す
・ベランダや庭先など、雨があたらず、風とおしがよく、太陽の光があたる場所に干しましょう。
※一般的な渋柿は2週間以上干すと渋が抜けますが、渋が強い種類の柿の場合は抜けないこともあります。
干し柿屋のおススメは、4週間以上のセミドライ干し柿です!

紅柿の吊るし柿(山形県上山市)

1本の吊るし柿に柿を何個吊るすかは、地域や各家庭によって異なるようです。また、吊るさずに、網などを使って干すやり方もあります。
写真は、紅柿で干し柿をつくられているお宅を見せていただいた時の様子です。長~い吊るし柿、圧巻です!干し始める時に運ぶ時は重そう(^^;)